■寝たきりの人たち用の新しいパラを

 カフェは、1年延期になった東京パラリンピックより一足先にオープンした。

 2013年に五輪・パラリンピックの招致が決定して以来、東京都は公共施設のアクセシビリティー(利用しやすさ)改善の取り組みを進めてきた。

 しかし、障害者雇用を含めたソフト面の支援は不十分だと、愛知県のNPO「障害者雇用創造センター」の渡邉盛時(Seiji Watanabe)理事長はAFPに語った。

 日本の障害者の法定雇用率は2.2%から2.3%に引き上げられたが、「まだまだ低い」と渡邉氏は言う。

「また、日本の企業は自主的に多様な人材を雇用するという文化に欠けている」

 ランチタイムのカフェDawnを、59歳の男性が17歳の息子と訪れていた。

「パイロットの方はとてもフレンドリーでした。ご自身がなかなか外に働きに出られないとおっしゃっていて、そういう方がこういう機会(を得られる)っていうのは、非常にいいなと思いました」

 現在カフェ・プロジェクトに打ち込んでいる吉藤氏だが、パラリンピックがいずれロボットも加え、よりインクルーシブになる可能性についても触れた。

「寝たきりの人たち用の新しいパラみたいなものが生まれるかもしれない」と言う。「他の新しいスポーツをつくれる可能性だってあると思う。そっちの方が面白い」 (c)AFP/Shingo ITO