【8月26日 AFP】欧米諸国は26日、アフガニスタン首都カブールの空港周辺にテロの脅威があるとして、自国民に直ちに離れるよう警告した。空港には本数が減りつつある国外退避便に搭乗しようと、大勢が集まっている。

 15日にイスラム主義組織タリバン(Taliban)がアフガニスタンで実権を掌握して以降、アフガン人と外国人約9万人が米国主導の便で国外に退避している。

 カブール空港には引き続き大勢が押し寄せているが、ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領が定めた退避と軍撤退の期限が31日に迫る中、タリバンの支配から逃れようとする試みはますます必死の様相を呈している。

 米国とその同盟諸国は26日、これまで以上に強い警告を出した。オーストラリア外務省は、「継続的で非常に高いテロ攻撃の脅威」があるとして、空港周辺にいる人々に「安全な場所に移動し、今後の指示を待つ」よう呼び掛けた。

 英国も同様の警告を出し、「もし他の手段で安全にアフガニスタンを出国できるなら、直ちにそうすべきだ」と促した。ジェームズ・ヒーピー(James Heappey)国防担当閣外相は、「非常に深刻」で「差し迫った」と脅威だと述べた。

 これらの警告には具体的な内容は含まれていないが、ベルギーのアレクサンダー・デクロー(Alexander De Croo)首相は自爆攻撃の脅威に言及している。(c)AFP/David FOX