【8月26日 AFP】東京パラリンピックは26日、競泳女子100メートル平泳ぎ(運動機能障害SB8)が行われ、ウガンダのハスナ・ククンダックウェ(Husnah Kukundakwe)がパラリンピックデビューを果たし、自身の泳ぎがアフリカの障害者観を変えるきっかけになることを期待すると話した。

 生まれつき右の前腕がなく、左手にも障害があるククンダックウェは、今大会最年少の14歳。この日は予選組6位で決勝進出はならなかったが、自己ベストを更新し、レース後には「天にも昇る心地」と満足感を示した。

 今大会は国際パラリンピック委員会(IPC)の主導によりアフリカの49の地域で無料放送されており、ククンダックウェは自身のレースが変化につながればと話している。

「障害のある人は普通の人と同じで、やりたいことは何でもすべきだということを、アフリカ全体が学ぶことになるはず」

「ここで私は最年少なので、天にも昇るような気持ち。他の選手の活躍を見たり、一緒に泳いだりするのは最高の経験になっている」 

 ウガンダでは生まれながらに障害のある赤ちゃんは両親から見捨てられることがよくあると明かしたククンダックウェは、パラリンピックをきっかけに「彼らの選択は本当に良くない」ということを母国の人たちに気づいてほしいと話す。

「そうした子たちにチャンスを与えたい。人と違うことに気づいたり、何かをやりたいと思ったりしたときに、スポーツは彼らの自信を高める力になる」 (c)AFP/Andrew MCKIRDY