【8月25日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は24日、9月の下院選を前に、年金生活者に1人当たり1万ルーブル(約1万5000円)の一時金を支給するよう命じた。

 物価上昇と賃金下落の影響で与党・統一ロシアの支持率は下がっており、一時金の支給は、公金を使った人気取りの一環とみられている。

 大統領府(クレムリン、Kremlin)によると、一時金は9月に支給される。

 プーチン氏は22日、統一ロシアの会合で、今年の急激なインフレで最も打撃を受けているのは年金受給者だと述べていた。ロシア中央銀行によると、年間インフレ率は6.5%となっている。

 また、プーチン氏は22日、軍人軍属に1万5000ルーブル(約2万2000円)の一時金を支給すると提案した。

 国営世論調査会社VTsIOMによると、下院選前の統一ロシアの支持率は約30%で、2016年下院選の時よりも10ポイント低い。

 統一ロシアは現在、下院の75%の議席を押さえており、残りの議席はクレムリンの言いなりとみられている政党が占めている。(c)AFP