【8月23日 AFP】中国国家衛生健康委員会(NHC)は23日、新型コロナウイルスの国内新規感染者が5週間ぶりにゼロになったと発表した。感染力の強い変異株「デルタ株」の影響による深刻な感染拡大局面は、大規模検査と局地的なロックダウン(都市封鎖)で封じ込めに成功しそうだ。

 今回の感染拡大は、7月中旬に江蘇(Jiangsu)省南京(Nanjing)の国際空港で清掃員が陽性と診断されたことから始まった。確認された感染者数は数十都市で1000人を超え、中部の武漢(Wuhan)で新型コロナウイルスが初確認された時以来、最も深刻な流行となった。

「ゼロコロナ」政策を掲げて国境を事実上封鎖し、経済を回復に導いた中国共産党は、地域ごとのロックダウンや移動制限、近隣地域を含めた大規模な検査を迅速に実施。国内新規感染者はこの2週間、減少を続け、23日に再びゼロとなった。(c)AFP