【8月22日 AFP】(更新)ボクシング、WBAスーパー世界ウエルター級タイトルマッチが21日、米ラスベガス(Las Vegas)のTモバイル・アリーナ(T-Mobile Arena)で行われ、ヨルデニス・ウガス(Yordenis Ugas、キューバ)が判定3-0(115-113、116-112、116-112)でマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)を破り、ベルトを防衛した。

 パッキャオともともと対戦予定だったエロール・スペンス・ジュニア(Errol Spence Jr.、米国)がけがで試合を取りやめたことにより、急きょ代役になったウガスだったが、持ち前のジャブとクリーンなパンチングでフィリピンの英雄に打ち勝った。

 一方、2年ぶりにリングへ上がったパッキャオは、42歳という年齢の影響が至るところに感じられた。試合後、パッキャオは落胆した様子で「これがボクシングだ」と話し、「うまくリングでアジャストできなかった。脚も動かなかった。今夜負けたのは残念だが、ベストは尽くした」と続けた。

 この敗戦で、1995年からの26年間で72戦を行い、輝かしいキャリアを築いてきたパッキャオの引退の話が再燃するのはほぼ確実とみられる。

 ウガスはパッキャオが防衛戦を行わずにWBAスーパー王者から降格させられたことを受け、代わって王座に就いていたが、この勝利で戦績を27勝4敗(12KO)に伸ばした。

 ウガスは「非常に興奮しているが、何よりもまず、きょうのリングへ上がるチャンスをくれたマニー・パッキャオに感謝したい」と述べ、「お互いに2週間しか練習できなかったが、陣営の意見を聞いたことがうまくいった」と話した。

「自分がWBAのチャンピオンだと言っていたし、今夜はそれを証明できた。(パッキャオのことは)大いにリスペクトしているが、勝ったのは自分だ」 (c)AFP/Rob Woollard