【8月23日 AFP】新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で1年延期された東京パラリンピックは、原則無観客で開催されるなど、厳格な感染予防対策を導入して24日に開幕を迎える。

 パラリンピックおよび東京大会について、Q&A形式でまとめた。

Q:パラリンピックの歴史は?

A:第1回大会は1960年にローマで開催され、23の国と地域から400人の選手が参加した。パラリンピックという名称は、五輪と並行して行われるイベントであることを示している。

  1948年に英国で開催されたストーク・マンデビル競技大会(Stoke Mandeville Games)が起源となっており、この大会には第2次世界大戦(World War II)で脊髄を損傷した兵士を含む男女16人が参加した。

 この大会は、英ストーク・マンデビル(Stoke Mandeville)の病院で脊髄を損傷した兵士の治療にあたっていたルートビヒ・グットマン(Ludwig Guttmann)医師の発案で開催された。

Q:種目は?

A:東京大会では、新競技のバドミントンとテコンドーを含め22競技が実施される。

 陸上や競泳など大部分の競技が五輪と共通で、どちらでも実施されるものの中には車いすラグビーのようにパラリンピックに形式を変更したものもある。また、ボッチャとゴールボールはパラリンピック特有の競技となる。

Q:パラスポーツの基準とは?

A:パラリンピック出場選手は、障害の種類や部類、程度に応じて競技内の異なるカテゴリーで競い合う。

 肢体不自由、視覚障害、知的障害の三つに分類される10種類の障害が対象となり、一部の競技は全てのカテゴリーの選手に開放されているが、それ以外の競技は特定の障害に向けたものとなっている。

 それぞれのカテゴリー内で選手は、競技の公平性を確保するために最低限の障害基準を満たしているかチェックされるが、近年いくつかのクラス分けが議論を呼んでいる。

 陸上などのいくつかの競技で選手は特定のクラスに分類され、公平性を確保するため同じような障害のある選手と競い合う。障害には変化があるため、選手は状況に応じて再分類される可能性がある。