【8月20日 AFP】ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern)首相は20日、全国を対象とした新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)を4日間延長すると発表した。同国では感染者が増加し、変異株「デルタ株」がオークランド(Auckland)から首都ウェリントンに拡大している。

 ロックダウンは当初3日間のみで、20日深夜には解除される予定だった。

 アーダーン氏は、今週オークランドで確認された市中感染の規模を評価しているところだと説明した。同国での市中感染の確認は6か月ぶりだった。

「今回のデルタ株流行の全体像をまだはっきりとつかめていない。あらゆることを考慮して、警戒を続ける必要があると判断した」と述べた。「現段階では、経路不明の感染者はいない」

 ニュージーランドは、新型ウイルスの封じ込めよりも、根絶に注力した対策を実施し、称賛されてきた。人口約500万人の同国で、死者は26人のみとなっている。

 だが、ワクチン接種は進んでおらず、人口の2割ほどしか接種が完了していない。(c)AFP