【8月20日 AFP】ラグビートンガ代表のヘッドコーチ(HC)で、現役時代はワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)で活躍したトウタイ・ケフ(Toutai Kefu)氏は20日、自身を含む家族4人が負傷するなど心に傷が残る強盗事件を思い起こして涙ぐみながらも、10代の侵入者たちを憎んではいないと語った。

 47歳のケフ氏は、16日未明にナイフやおの、そして山刀を持って豪ブリスベン(Brisbane)の自宅を襲撃してきた若者4人に刺され、病院に緊急搬送された。この事件では同氏の妻と息子、そして娘も負傷した。

 18日に退院した同氏は自宅の外で会見を開き「退院できて、とにかく感謝している」とし、「われわれは生きている。前進する上で、少しばかりダメージはあるかもしれないが、それでも息をしている」と語った。

 逮捕された容疑者は13歳から15歳の4人で、殺人未遂罪などで訴追されている。

 しかし、ケフ氏は犯人たちに敵意を抱いてはおらず、気の毒に思っていると話し、「階段を下りていったとき、彼らがいかに若いか分かって衝撃を受けた」と明かし、「年齢が15歳から13歳だと判明したときは、本当にショックだった」とコメント。

 それでも「犯人を憎んでいない。私にも15歳の子どもがいる。彼らを気の毒に思う」と語った。

 ケフ氏が息子、娘と一緒に退院した一方で、妻レイチェル(Rachel)さんは現在も入院中で、腕の機能が完全回復するかどうか診断を待っているという。(c)AFP