FB、アフガン国内ユーザー保護の新措置導入 タリバン制圧受け
このニュースをシェア
【8月20日 AFP】米フェイスブック(Facebook)は19日、イスラム主義組織タリバン(Taliban)がアフガニスタンを制圧したことを受け、同国内のユーザー向けに新たな保護措置を導入した。同社は既に、タリバンのフェイスブックの利用は禁止している。
活動家やジャーナリスト、市民社会団体からの助言に従った措置で、アフガニスタン国内ユーザーは、自分の投稿を知らない人が見ることができないように設定できる。
また、同社傘下のインスタグラム(Instagram)のユーザーには、アカウント保護の方法に関する通知を行うとしている。
セキュリティー対策部門責任者ナサニエル・グライシャー(Nathaniel Gleicher)氏は、アフガニスタン国内でユーザーの友達リストを閲覧したり、友達リスト内を検索したりする機能を一時的に削除すると話した。
タリバンによるアフガニスタン制圧は、フェイスブックやツイッター(Twitter)などIT大手に難題を突き付けている。
タリバンのザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官のワッツアップ(WhatsApp)のアカウントは閉鎖されたとみられている。また、英高級紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は、市民が略奪などを通報するためにつくられたタリバンのワッツアップアカウントが閉鎖されたと報じている。
ワッツアップの親会社フェイスブックは、長年にわたりタリバンをテロ組織とみなしており、インスタグラムを含む同社関連プラットフォームのタリバンの利用をブロックしていると述べている。
ムジャヒド報道官は、タリバンは言論の自由を保護するのかと問われると、「この質問はフェイスブックに向けられるべきだ」と答えた。(c)AFP