大坂、会見でメンタルの問題に言及 不安の要因を分析
発信地:シンシナティ/米国
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【8月19日 AFP】テニス、ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2021)女子シングルス2回戦でコリ・ガウフ(Cori Gauff、米国)に4-6、6-3、6-4で逆転勝利した大会第2シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)が18日、試合後の記者会見に臨み、落ち着いた受け答えでメンタルヘルスの問題について話した。
3か月前の全仏オープン(French Open 2021)で大坂は、選手に義務付けられている試合後の記者会見に不安を示し、出席を拒否。1試合を戦っただけで大会を棄権すると、その後は先月の東京五輪まで戦列を離れた。
記者会見が持つメンタルヘルスへの悪影響を指摘していた大坂は、今大会最初の会見中にも涙を流し、一時セッションが中断する場面もあった。だがこの日は一切不安なそぶりはなく、メンタルの問題に向き合おうとしている様子を見せた。
「自分に影響したものは何なのだろう、自分がメディアに対応したくなくなった原因は何なのだろうと考えている。(おそらく負けたときの)ひどい見出しが怖かったのだと思う」と明かした大坂は、「私は(人生において)勝っていると感じるべきだ。自分を見に来てくれる人がいるというのは一つの達成なのだから」とし、「でも自分にとってそうでなくなり始めていた。感謝できていなかった」と続けた。
また、新型コロナウイルスへの対応も精神的不安の一因だった可能性があると述べ、「新型ウイルスのバブル環境と、(外部の)人に会えないこともストレスの一部だったのかもしれない」と話した。(c)AFP