【8月18日 CGTN Japanese】東京オリンピックの卓球男子シングルスで史上初の連覇を達成した中国の馬龍(Ma Long)選手。帰国後にすぐ感染対策として隔離を受けており、16日の中央テレビ(CCTV)の取材で一番怖いものは何なのか明らかにしました。

 馬龍は「双圏大満貫」(グランドスラム、つまり五輪・世界選手権・ワールドカップの全てでシングルス優勝を2回達成)の偉業を成し遂げた史上空前の卓球選手です。基本的な技術がしっかりしていて、弱点がほとんどないため、ネットユーザーから「六角形の戦士」「地上最強の男」と呼ばれています。

 このような馬龍でも、「怖い」ことがあります。まずはけがです。長年の競技生活で腕と膝には重い負担がかかっており、2019年8月に馬龍は米国に行って手術を受けました。3カ月の回復期は自身のキャリアの中で一番長い夏だったということです。馬龍は「手術の決定にはリスクがあるが、競技場に立ち続けるためにはこのリスクを担う価値がある」と本音を明かしました。

 もう一つの「怖い」ことは、競技場での失敗です。選手のキャリアはすなわち、負けを恐れる心に立ち向かう過程です。馬龍は「1個目のオリンピック金メダルを獲得した時に、これからは何の試合に参加しても怖くないと思っていたが、かえってもっと緊張した」と述べました。失敗を恐れる思いに対抗しながら、次々と勝利を収めてきた馬龍。

 今後の計画について、33歳の馬龍は「すぐに引退することはない。あと2年間やりたい」と話しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News