【8月21日 AFPBB News】1週間のSDGsニュースを振り返る。

台湾とマカオの男性が同性婚 歴史的勝訴経て

 台湾で13日、台湾とマカオ(Macau)の男性同性カップルが結婚した。2人は、パートナーの出身国・地域によっては同性婚を認めない台湾の現行法の改正を求めて裁判を起こし、歴史的勝訴に至っていた。

 台湾はアジアで広がり始めた性的少数者(LGBTQ)の権利向上運動の先端を行き、2019年にアジアで初めて同性婚を合法化。しかし、同性カップルに対する制約は依然残っている。

  婚姻届を提出したマカオ出身の梁展輝(Leong Chin-fai)さんは「きょうの私たちの婚姻により、台湾の結婚の平等はまだ実現の途上にあることを政府が理解してくれれば」と期待を示した。

台湾・台北で結婚した、台湾人の丁則言さんとマカオ出身の梁展輝さん(2021年8月13日撮影)。(c) Sam Yeh / AFP

タリバン、女性へのブルカ強制を否定 ヒジャブは必要に

 アフガニスタンを制圧した旧支配勢力タリバン(Taliban)は17日、女性に対し全身を覆う衣服「ブルカ」の着用を強制しない方針を示した。タリバンは旧政権時代には、ブルカ着用を義務付けていた。

 タリバンが15日の首都カブール制圧後、ブルカ着用を強制しない方針を示したのは初めて。ただしタリバン政治部門のスハイル・シャヒーン(Suhail Shaheen)報道官は、タリバンが容認するヒジャブの種類については明言しなかった。

パキスタン・ペシャワル近郊の国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)施設で、トラックに乗るため待機するアフガニスタン難民の女性ら(2016年7月28日撮影、資料写真)。(c)A MAJEED / AFP

水資源確保に奔走 シンガポールの超清潔な下水再生水

 小さな島国シンガポールには天然の水源がほとんどなく、隣国マレーシアからの輸入に頼っている。政府は水自給率を高めるため、トンネルやハイテク処理場のネットワークなどで構成する高度な下水処理システムを開発してきた。

 水道当局によると、国内の水需要に下水再生水が占める割合は現在40%で、2060年までには55%に増加すると予想されている。

 再生水の大部分は工業用だが、一部は人口570万人のシンガポールの貯水池に供給され、飲料水となっている。

シンガポールのチャンギ水再生プラント(2021年7月27日撮影)。(c)ROSLAN RAHMAN / AFP

記録的高温のイタリア、山火事多発 一晩に500件以上

 「ルシファー(Lucifer)」と呼ばれる高気圧に覆われたイタリアでは、南部シチリア(Sicily)島で11日、欧州の観測史上最高気温とみられる48.8度が記録された。

 イタリアの消防当局は12日、前日からの一晩で500件以上の山火事に対応したと明かした。

 AFPが独自に入手した国連(UN)報告書の草稿で、地中海地域は「気候変動のホットスポット」だと指摘されている。温暖化と乾燥の悪化が山火事シーズンを長引かせ、延焼面積が倍増する恐れがあるという。

伊シチリア島パレルモで、山火事の消火活動に当たる消防隊員。消防当局提供(2021年8月10日撮影、公開)。(c)AFP PHOTO / VIGILI DEL FUOCO - ITALIAN FIRE FIGHTERS

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