【8月18日 AFP】アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)が首都カブールを掌握した直後、同国から退避する米軍輸送機の機内に女性や子ども、高齢者を含むアフガン人600人以上がひしめき合う様子を捉えた写真が公開された。

 この写真は15日夜に米空軍の大型輸送機C17の内部で撮影されたもので、軍事ニュースサイトのディフェンス・ワン(Defense One)が入手し、公開。インターネット上で大きな反響を呼んだ。

 同サイトによると、搭乗したのは米当局に退避を認められた人々。米軍は、同機にはアフガン人約640人が搭乗していたと説明している。

 米政府関係者が同サイトに語ったところによると、一便にこれほどの人数を乗せることは予定されていなかった。だが大勢が機体後方の半分開いたタラップをよじ登って乗り込む事態となり、乗員らは人々を降機させるのではなく、そのまま出発することを決めた。

 カブールでは当時、タリバン戦闘員がカブール市内に入ったことでパニックに陥った市民が、国外へ退避する航空便に乗るために空港に殺到した。ディフェンス・ワンは政府関係者の話として、写真のC17型機以外にも複数の航空機が同じ規模のアフガン人を乗せてカブールを離陸したと伝えている。(c)AFP/David Fox, with Qasim Nauman in Seoul