【8月21日 CGTN Japanese】中国東部の上海市嘉定区外岡鎮(Waigang)で、同市初の「デジタル化無人農場」の建設が進んでいます。この試験基地に4年以内にスマート農業のモデル地区を建設し、グリーンで環境に優しい、生態系保全に向けた町興しを模索しています。

 外岡鎮の無人農場の総栽培面積は1万ムー(約667ヘクタール)余りで、現在は1期目の試験段階にあります。300ムーの水田での農耕や種まき、管理、収穫はすべて各種の無人農機による無人作業で行われるほか、水稲の乾燥や加工、販売も無人化され、全過程で「食糧が地面に落ちることがない」ようになっています。

 上海外岡鎮農業発展公司の責任者である高浩(Gao Hao)さんによりますと、産業エリア内の1万7000ムー(約1133ヘクタール)の水田は、改良された高水準の田んぼで、機械化栽培に適しています。現在は無人操縦の種まき機や田植え機、農薬散布機、コンバインなど農機6台を使用し、1期目の300ムーの田んぼでの田植えや植物保護、刈り取りを終えています。来年は一層精度と安定性を高め、無人機の連携作業や、1人による複数の農機の同時操縦などを実現し、1000ムー(約66.7ヘクタール)規模の全過程の無人化管理を目標としています。今後、無人操縦農機を外岡鎮内で全面的に広める予定で、無人機作業により1ムー当たりの年間節約コストは約100元(約1687円)、全面普及後は200万元(約3375万円)になると見込まれています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News