【8月17日 AFP】女子テニス、世界ランキング2位の大坂なおみ(Naomi Osaka)は16日、大地震に襲われた父親の故郷ハイチ救済のため、今週出場するウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2021)の賞金を寄付すること以外にも力を注いでいきたいと話した。

 ハイチ人の父親と日本人の母親を持つ大坂は、14日にハイチで起きた地震を受け、即座に救済資金の提供を申し出ていた。

 しかし、この日行われた大会前の記者会見で、約1300人の死者を出している同地震について聞かれると、心を落ち着かせるために数分間、会見場を後にする場面があった。

 再び会見に戻り、個人的な救済活動の計画を明らかにした大坂は、「今はあまり何もできていない」としつつ、「もっとできると思うし、自分の力をどこに注ぐべきか考えていきたい」とコメント。「最大限に注目を集められることとして、最初に思い浮かんだのが賞金だった」と説明した。

 また、今回の地震については、「本当に恐ろしい。親の母校の近くも被害に遭っていた」と語った。

 恒例の記者会見に臨むのは、5月のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2021)以来となった大坂は、聖火台への点火役を務めた東京五輪でマルケタ・ボンドロウソバ(Marketa Vondrousova、チェコ)に3回戦敗退を喫した後、米国に戻っていた。

 東京五輪については「結果にはがっかりしている」と振り返りながらも、「経験できてうれしかった。聖火の点火は楽しかった」と話し、「自分にとっては本当に大きな思い出になるはず」と語った。

 今大会の女子シングルスでは、トップシードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)に続き、大坂が第2シードにつけている。(c)AFP