【8月16日 AFP】21-22イングランド・プレミアリーグは15日、第1節の試合が行われ、王者マンチェスター・シティ(Manchester City)はトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に0-1で敗れた。ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は試合後、チームは焦ってトッテナムのFWハリー・ケイン(Harry Kane)を高値で買うようなことはしないと明言した。

 シティ移籍を熱望するケインは、プレシーズントレーニングへの合流が遅れたため、この日の開幕戦ではベンチ入りしなかった。

 それでもトッテナムは55分に孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)がこの試合唯一の得点をマークし、ヌーノ・エスピリト・サント(Nuno Espirito Santo)新監督は最高の初陣を飾った。

 17か月ぶりに満員となったトッテナム・ホットスパースタジアム(Tottenham Hotspur Stadium)は、勝利が見えた終了間際に大盛り上がりとなり、「見ているか、ハリー・ケイン?」との合唱が起こった。

 すでにジャック・グリーリッシュ(Jack Grealish)の獲得に1億ポンド(約152億円)を費やしたシティだが、イングランド代表のキャプテンを手に入れるためには、今月2回目となる英国史上最高額の移籍金更新がほぼ間違いなく必要になる。

 シティは昨季終了後にスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に移籍したクラブの歴代最多得点記録保持者、セルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)の後釜を探しているが、昨季は故障が相次いだアグエロの力をほとんど借りずにリーグ制覇を果たしており、指揮官はケイン獲得が実現しなくても再び現有戦力で乗り切ることができると確信している。

 グアルディオラ監督は「セルヒオは行ってしまったが、われわれはプレミアリーグを制した昨季と同じチームだ」と話し、「十分にチャンスをつくり得点を決める力があるし、それを目指していく」と続けた。

 一方、勝利を収めたトッテナムのヌーノ監督は、「シティには決定的なチャンスがあったのでラッキーだったが、選手は耐えてくれた」とコメントし、「タフな試合になるのは分かっていたし、15分過ぎからうまく対応できた」と評価した。(c)AFP