【8月14日 AFP】コンゴ民主共和国の環境相は13日、同国の川がアンゴラで排出された有害物質で赤く染まり、カバや魚が死ぬなど「生態系の大惨事」が起きていると警鐘を鳴らした。

 コンゴのイブ・バザイバ(Eve Bazaiba)環境相は川の変色について、「工業用ダイヤモンドを採掘しているアンゴラの工場から排出された有害物質によるもの」との見方を示した。

 汚染された支流がコンゴ西部のカサイ川(Kasai River)に注ぎ、カサイ川は、アフリカで2番目に長いコンゴ川(Congo River)に流れ込んでいる。

 カサイ地域の当局者によると、汚染された川でカバや魚の死骸が見つかった。

 バザイバ氏によると、状況は地元住民にとって「生態系の大惨事」で、変色した水は人口1000万人以上の首都キンシャサに到達する寸前だという。

 現時点では有害物質の正確な性質は分かっておらず、川の水のサンプルを採取するため、環境省の専門家チームが現地に急行している。(c)AFP