ロシア、コロナ死者が2日連続最多 中国はデルタ株「抑制」
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【8月14日 AFP】ロシアで13日、新型コロナウイルスによる1日の死者数が2日連続で過去最多を記録した。一方で中国は、感染力の高い変異株「デルタ株」の感染拡大を抑制しつつあると発表した。
ロシアでは同日、流行中心地である首都モスクワで新型ウイルス対策の規制の一部が解除された。だが政府の集計によると、同国では直近24時間で過去最多の815人が死亡し、2万2277人の感染が確認された。
感染者数が世界で4番目に多いロシアでは6月中旬以降、デルタ株により新たな感染の波が起きている。ロシア国民にはワクチン懐疑派が多く、独立系調査機関レバダ・センター(Levada Centre)が今週発表した世論調査結果では、国民の55%が接種を受けない予定だと回答している。
一方、今週に新規感染者数が過去7か月で最多を記録していた中国の保健当局は13日、感染拡大を抑え込みつつあるとの見方を示した。
当局によると、同国ではデルタ株のクラスター(感染者集団)が18省48都市へと広まり、少なくとも1282人が感染した。
だが中国疾病予防抑制センター(Chinese Center for Disease Control and Prevention)の賀青華(He Qinghua)報道官は、「これら48都市のうち、36都市では5日連続で新規感染が報告されていない」と指摘。「こうした状況からみて、全国的な感染拡大のリスクは概して抑制可能であり、全国規模での大規模な感染拡大のリスクも比較的低い」と語った。
国家衛生健康委員会(National Health Commission)報道官の13日の発表によると、中国では人口の半数以上に当たる7億7700万人がすでにワクチン接種を完了しており、接種回数は18億3000万回を超えている。同国はさらに、最近の感染拡大を受けた措置として、航空便国際線や貨物輸送での感染防止策も強化していた。(c)AFP
