米のアフガン撤収は「誤り」 英国防相
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【8月13日 AFP】英国のベン・ウォレス(Ben Wallace)国防相は13日、アフガニスタンからの米軍撤収を批判し、旧支配勢力タリバン(Taliban)の復権は世界の脅威となる過激派の温床を生み出す恐れがあると警鐘を鳴らした。
ウォレス国防相は12日、タリバンが支配地域を広げていることを受け、アフガン国内にいる英国人の避難を支援するため、兵士約600人を派遣すると発表した。
一方でウォレス氏は翌13日、英スカイニューズ・テレビ(Sky News)に対し、アフガンからの部隊撤収という米国の判断はタリバンに勢いを与えることになり、「現地に非常に大きな問題を残す」と指摘した。
また同氏は、欧米諸国が20年にわたりアフガンに関与するきっかけになった2001年9月11日の米同時多発攻撃以前に、タリバンが保護下に置いてきた国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)に言及。
アフガンからの部隊撤収はアルカイダを利することになり、アルカイダが復活すれば「英国とその国益にとって、安全保障上の脅威」になると警告した。
ウォレス氏はさらに、米国とタリバンが昨年カタール・ドーハで結んだ和平合意に触れ、これによって英国には部隊撤収以外の選択肢がなくなったとの見方を示した。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領の下で署名されたこの和平合意について、「あのような形で行われたのは誤りだと感じた。われわれは皆、国際社会として、その代償を支払うことになるだろう」と述べた。(c)AFP