【8月13日 AFP】21MLBは12日、映画『フィールド・オブ・ドリームス(Field of Dreams)』の舞台となったアイオワ州ダイアーズビル(Dyersville)で試合が行われ、シカゴ・ホワイトソックス(Chicago White Sox)が9-8でニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)にサヨナラ勝ちを収めた。

 同映画の撮影場所から目と鼻の先の距離にあるトウモロコシ畑の仮設球場で行われたこの一戦は、ホワイトソックスのティム・アンダーソン(Tim Anderson)が放った劇的なサヨナラ本塁打で、ハリウッド映画さながらのスリリングな幕切れとなった。

 映画に主演したケビン・コスナー(Kevin Costner)さんも観戦に訪れた8000席の球場は、両チームの選手たちも田園の雰囲気と愛情を込めて造られた球場に感嘆の声を上げていた。

 ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジ(Aaron Judge)は「自分たちも大勢が携帯電話を取りだして、動画を撮影したり、写真を撮ったりしていた」と明かし、「フィールド・オブ・ドリームスの場所に来て、ここでヤンキースを代表してプレーするチャンスを得られた。こんな経験ができるなんて、自分の人生で思いもよらなかった」と喜んだ。

 ヤンキースはジャッジが3回に3点本塁打を放った後、9回表には同選手とジャンカルロ・スタントン(Giancarlo Stanton)がそれぞれ2点本塁打をマークし、計4点を追加して1点を勝ち越した。

 しかし、その裏にはホワイトソックスが1死からセビー・ザバラ(Seby Zavala)が四球で出塁すると、次に打席に立ったアンダーソンがこの試合でチーム4本目の本塁打を記録。同選手は「試合は最後まで分からない」と話し、「狙っていた球を逃さなかった」と胸を張った。

 MLBのロブ・マンフレッド(Rob Manfred)コミッショナーは、『フィールド・オブ・ドリームス』の試合が来年8月にも再び行われると公表したが、どのチームが参加するかは明らかにしなかった。(c)AFP