【8月13日 AFP】インド最大の人口を擁する北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州で12日、ガンジス(Ganges)川が氾濫危険水位を超え、川沿いの浸水した村々に取り残されていた数千人が救助された。

 アラハバード(Allahabad)では、数日間豪雨が続き、ガンジス川の水位が2メートル上昇。ここ数十年で最悪の洪水に見舞われている。

 報道によると、ウッタルプラデシュ州全域で600村以上が孤立しており、当局は大規模な救助活動を展開している。

 アラハバードのM・P・シン(M.P. Singh)県長官は、225隻の船で屋根や自宅の上階に取り残された人の救助に当たっているとAFPに語った。これまでにアラハバードと周辺で、4500人が救助されたとみられているという。

 約100キロ下流の聖地バラナシ(Varanasi)では、ヒンズー教徒がガンジス川で火葬する際に使用する川辺の沐浴(もくよく)場も浸水し、閉鎖された。

 バラナシのサンジャイ・クマール(Sanjay Kumar)県長官は、ガンジス川が危険水位を1メートル上回っており、数千人が救助されたと述べた。(c)AFP