セクハラ認定の米NY州知事、最側近の秘書官が辞任 米報道
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【8月9日 AFP】(更新)独立調査で11人へのセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)が認定された米ニューヨーク州のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事の最側近で、秘書官を務めるメリッサ・デローザ(Melissa DeRosa)氏が8日、辞任した。米メディア各社が伝えた。
デローザ氏は2017年からクオモ氏の秘書官を務め、最も近しい側近の一人だと地元メディアに報じられてきた。しかし、複数のメディアが入手した8日付の辞任声明の中で、デローザ氏はこの2年間について「感情的、精神的につらかった」と吐露した。
先週発表された独立調査の報告書は、ニューヨーク州の現旧職員11人に対するクオモ氏のセクハラを認定。報告書の中でデローザ氏は、セクハラ被害を訴えた女性への報復措置を講じたクオモ氏の「忠臣」の一人だと名指しされていた。
デローザ氏の辞任に先立ち、米警察当局は6日、クオモ氏の側近を務める女性1人が、胸を触られたとして同氏を刑事告訴したことを明らかにした。女性は、知事公邸内で昨年セクハラ被害に遭ったと主張している。
民主党のベテラン議員でニューヨーク州知事3期目のクオモ氏は、女性に不適切に触れたことは一度もないと主張し、セクハラ行為を繰り返し否定している。
ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領や民主党重鎮からの辞任要求も拒否しており、ニューヨーク州議会はクオモ氏の弾劾に向けて動いている。(c)AFP