■パッキャオ「心から誇り」

 重量挙げ女子55キロ級でヒディリン・ディアス(Hidilyn Diaz)は、母国フィリピンに初の金メダルをもたらし、後世に語り継がれる存在となった。  

 30歳のディアスは自己ベストを更新して五輪新記録の224キロをマーク。優勝候補のライバル廖秋雲(Liao Qiuyun、中国)を1キロ上回って優勝した。

 フィリピン全土を祝福ムードに包んだディアスの優勝は、新型コロナウイルスの規制により約18か月マレーシアでトレーニングしたリオデジャネイロ五輪の銀メダリストが、何年もの時間を犠牲にして手にした勝利でもあった。

 ボクシングで8階級制覇を誇る同国の英雄マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)は、「われわれはあなたを心から誇りに思う」とディアスをたたえた。

■編み物

 英国のトム・デイリー(Tom Daley)は、4度目の五輪でついに金メダルを獲得すると、編み物の腕前を披露して人々の心を魅了した。

 ロンドン五輪とリオ五輪ではそれぞれ銅メダルを獲得していた27歳のデイリーは、マティ・リー(Matty Lee)とのペアで、男子シンクロ高飛び込みの金メダルを獲得した。

 飛び込み8種目中7種目を制した中国勢の牙城を崩したデイリーは、10メートル高飛び込みでは銅メダルに輝いた。

 観客席でチームメートを応援する合間に、英国国旗がデザインされた金メダルを保護するためのポーチを編んだデイリーは、さらには国旗があしらわれたカーディガンと友人のフレンチブルドッグのための紫色のセーターも編んだという。(c)AFP/Neil SANDS