【8月7日 AFP】エチオピア政府は6日、ティグレ(Tigray)州の反政府勢力が隣接する州や地域に進攻したことを受け、「全防衛能力の投入も辞さない」と警告した。

 政府と対立するティグレ州の与党「ティグレ人民解放戦線(TPLF)」は5日、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に登録されている北部アムハラ(Amhara)州のラリベラ(Lalibela)を掌握。

 TPLFの報道官は6日、隣接するアムハラ州およびアファール(Afar)地方からの撤退を求める要請には応じない意向を示した。

 エチオピア外務省は「紛争を平和的に解決する人道的な申し入れが受け入れられない場合は、国家の全防衛能力の動員、投入も辞さない」との政府の見解を発表した。

 政府軍とTPLFとの紛争は9か月に及んでいる。(c)AFP