【8月7日 AFP】インド政府は6日、印中両軍がにらみ合いを続けてきたヒマラヤ(Himalaya)国境地帯のゴグラ(Gogra)地区から撤退したと発表した。

 世界1位と2位の人口を擁する両国は、昨年6月15日にガルワン(Galwan)渓谷で衝突した後、インド北部ラダック(Ladakh)地方に数万人規模の増派を行っていた。

 インド陸軍によると、ゴグラ地区では昨年5月からにらみ合いが続いていたが、協議の結果、両軍は4~5日、「段階的に、協調的で、検証された方法」で撤退した。

 両国は大規模な増派を行う一方、軍高官や外交官が協議を重ね、先月31日にも協議を行っていた。

 インド軍は、ゴグラ地区に両軍が設置したすべての仮設構造物が「撤去」されたと説明し、「この合意は、双方がこの地域の実効支配線(LAC)を順守・尊重し、一方的な現状変更が行われないようにするものだ」と述べた。

 両軍は今年2月、パンゴン湖(Pangong Lake)からも撤退している。(c)AFP