■「人生最後の奉仕活動」

 加藤さんと同じく、本郷敏夫(Toshio Hongoh)さんも広大な五輪メディアセンターで従事している。そこは、世界中から集まった数千人の報道陣の拠点だ。

 とても元気な73歳で、センター内のベンチで腹部運動を披露してくれた。

 彼が若い時、体操選手だった名残だ。日本代表選手にはなれなかったが、1972年ミュンヘン五輪の金メダリスト岡村輝一(Teruichi Okamura)氏と同級生で同じ体操部の部員だった。

 本郷さんは以来、フィットネスを維持している。60歳までトライアスロンを続けたが、現在でも毎日ウエートトレーニングを欠かさない。

 人事や企業広報の仕事から定年退職後、家でのんびりくつろぐ暮らしは似合わない本郷さん。東京五輪でのボランティア参加を「自分の人生最後の奉仕活動」と呼んでいる。

「まだ社会の一員であること、まだ社会に何かを貢献できることを実感できる」と本郷さんは、ボランティア参加の動機について英語で語った。

「他の人から多くのことを与えてもらった。与えてもらった分を、ここの人たちや(五輪)委員会、そして日本の国に恩返ししているのです」 (c)AFP/Peter STEBBINGS