【8月7日 AFPBB News】1週間のSDGsニュースを振り返る。

活況の代替肉業界 おいしさの担い手はAI

 急成長を遂げつつあるベジバーガー業界は、人工知能(AI)を使って肉の代替食品を開発している。

 植物由来のタンパク質の意図しない風味を打ち消すために、多種多様な成分が使われる。AIのアルゴリズムは、単に幅広い風味の組み合わせを生み出すだけでなく、消費者の嗜好(しこう)の変化、技術上・法令上の制約も加味することができる。

植物由来の代替肉で作られたバーガーを味見するシェフ(左)と調香師ら。スイスの香料メーカー、フィルメニッヒ本社で(2021年6月30日撮影)。(c)Fabrice COFFRINI / AFP

宇宙観光の活発化、環境負荷への懸念増大

 英富豪リチャード・ブランソン(Richard Branson)氏の創業した宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)が先月行ったテスト飛行は、数分間飛行するために化石燃料を大量消費したと批判を招いた。

 一方、ヴァージン側は今回の炭素排出量について、ロンドン-ニューヨークのビジネスクラス便とほぼ同じ量だと主張している。

米ニューメキシコ州にある商業宇宙船発着基地スぺースポート・アメリカで子どもたちと談笑する英富豪リチャード・ブランソン氏。自身の宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティックの宇宙船「スペースシップツー」の2号機「ユニティ」のテスト飛行前に(2021年7月11日撮影)。(c)Patrick T. FALLON / AFP

習い始めから差別に直面、五輪アーチェリー3冠の韓国女子選手

 インターネット上の性差別的な中傷にも一切動じず、東京五輪で韓国女子アーチェリーの安山(アン・サン、An San)は三つの金メダルを獲得した。安は、子どもの頃から男女差別と闘い続けてきた。

 安がアーチェリーを始めたのは小学生の時。学校で新設されたアーチェリーチームは男子限定だったが、安は自分も教わりたいと訴えた。アーチェリーがしたいのならば転校するように言われたが、安はめげることなく、最終的には学校が彼女のために女子チームを結成したという。

東京五輪、アーチェリー女子個人の試合に臨む韓国の安山(2021年7月30日撮影)。(c)ADEK BERRY / AFP

フィンランド、50年で最大規模の山火事発生

 フィンランド北西部で、この50年間で最大規模の森林火災が発生し、5日間で約300ヘクタールが焼失した。同国は記録的な暑さに見舞われている。

 消火活動の責任者を務めるヤルモ・ハーパネン(Jarmo Haapanen)氏はAFPに、鎮火には少なくとも1週間か、場合によって2~3週間はかかるとの見方を示す一方で、「気候変動によって夏がこれほど暑くなるなら、森林火災が発生する頻度は高まるだろう」と指摘した。

フィンランド北西部カラヨキで発生した山火事(2021年7月26日撮影)。(c)GLENN HAGG / LEHTIKUVA / AFP