【8月3日 AFP】東京五輪は2日、陸上女子5000メートル決勝が行われ、オランダのシファン・ハッサン(Sifan Hassan)が14分36秒79で金メダルを獲得し、1500メートルと1万メートルを合わせた3種目では五輪史上初の3冠達成に向けて1冠目を手にした。しかし、レース前の心境は「怖かった」と告白した。

 エチオピア生まれで現在28歳のハッサンは、最終ラップに驚異のスプリント力を発揮し、3冠へ向けて大きく前進した。午前中に出場した1500メートルの予選で、レース中に転倒していたことを考えれば、一層見事な金メダルだった。

 ハッサンは、「とても疲れていた。コーヒーがなかったら、五輪のチャンピオンには決してなれなかった。とにかくカフェインが必要だった。やり遂げられないんじゃないかと怖かった」と明かした。

 世界陸上(IAAF World Championships in Athletics)で通算2度の同種目制覇を誇るケニアのヘレン・オンサンド・オビリ(Hellen Onsando Obiri)が14分38秒36で銀メダル、エチオピアのグダフ・ツェガイ(Gudaf Tsegay)が14分38秒87で銅メダルを獲得した。

 男子3000メートル障害決勝では、モロッコのスフィアヌ・バカリ(Soufiane el Bakkali)が8分8秒90で金メダルに輝き、1984年のロサンゼルス五輪から37年間続いていたケニア勢の同種目連覇を阻止した。

 エチオピアのラメチャ・ギルマ(Lamecha Girma)が8分10秒38で銀メダル、ケニアのベンジャミン・キゲン(Benjamin Kigen)が8分11秒45で銅メダルを獲得した。

 女子円盤投げ決勝では、米国のバラリー・オールマン(Valarie Allman)が68メートル98で優勝し、今大会の陸上競技で米国第1号の金メダリストとなった。

 ドイツのクリスティン・プデンツ(Kristin Pudenz)が66メートル86で銀メダル、現世界女王でキューバのヤイメ・ペレス(Yaime Perez)が65メートル72で銅メダルに輝いた。(c)AFP