【8月3日 AFP】東京五輪体操女子種目別ゆか決勝で2日、金メダルを獲得した米国のジェイド・キャリー(Jade Carey、21)が、悔しい結果に終わった前日の跳馬から立ち直ることができた背景には、チームメートのシモーネ・バイルス(Simone Biles、24)の励ましがあったことを明かした。

 体操女子種目別決勝2日目は、3日に予定されている最終種目の平均台にバイルスが出場するという発表がなされる中で行われた。

 バイルスは有明体操競技場(Ariake Gymnastics)でキャリーの演技を観戦。キャリーはイタリアのベテラン、バネッサ・フェラーリ(Vanessa Ferrari、30)を退け、14.366点で優勝した。

 演技を終えたキャリーは「昨日はとてもつらかった。つまずき、はまってしまっていたのだと思う。今日は、それを振り払ってやり切るしかなかった」と語った。前日の跳馬決勝では、最下位の8位に終わっていた。

 また「特にシモーネが、気持ちの切り替えと前進を助けてくれた」と話し、「シモーネは『起きてしまったことはどうにもできない』『さあ、ゆかをやっつけておいで』と言い、私はその通りのことをした」と続けた。

「私の人生で、ベストのゆか競技だったと思う」

 バイルスが平均台決勝に出場するという発表は、ファン、チームメート、家族はもちろん、ライバルたちをもわくわくさせている。バイルスは今大会、空中で平衡感覚を失うメンタルブロック状態「ツイスティーズ」に苦しんでいると明かし、最初の種目だった団体を途中棄権すると、その後も個人総合に加え、種目別の跳馬、段違い平行棒、ゆかを欠場した。(c)AFP/Nick REEVES