【8月2日 CGTN Japanese】中国農業農村部の統計によりますと、河南省(Henan)では冠水などの被害を受けた農地面積が1450万ムー(約96万ヘクタール)に上り、そのうち550万ムー(約37万ヘクタール)では収穫が見込めないということです。

 被害を受けた主な作物は、トウモロコシやピーナッツ、大豆などです。災害の発生後、農業農村部は救援物資を緊急調達し、全国の農業農村部門を動員して河南省の冠水した農地の排水を支援し、これまで既に2000台の汲み上げポンプを被災地に運んだほか、100台のドローンからなる50チームで被災後の肥料や農薬散布を展開しました。また、国の災害救援用の種子備蓄を運用し、16の省の種苗会社に種子を寄贈するよう働きかけるなど、500万ムー(約36万ヘクタール)の農地の植え替えに必要な種子を確保しました。

 農業農村部のモニターリングによりますと、中国の食糧価格には顕著な変動はみられず、市場は基本的に安定しているということです。農業農村部の担当者によりますと、今回の河南省の豪雨による災害が食糧市場に与える影響は局部的かつ短期的なもので、中国全体の食糧生産と供給に与える影響は限定的だということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News