【8月2日 AFP】東京五輪で金メダル二つを含む3個のメダルを獲得した英国競泳界のスター、アダム・ピーティ(Adam Peaty)が2日、「すさまじいプレッシャー」があったと明かし、メンタルヘルスを考慮して休養を取ることを発表した。

 26歳のピーティは、男子100メートル平泳ぎで五輪連覇を達成し、混合4×100メートルメドレーリレーで金メダル、男子4×100メートルメドレーリレーで銀メダルを獲得した五輪を終え、休養を取る予定を明かした。

 ピーティは自身のツイッター(Twitter)で、その判断に対する否定的なコメントが届いたことを示唆しながら、「これは普通の仕事じゃない。すさまじいプレッシャーがある。お金じゃ幸せは買えない」と話した。

 そして米国の体操選手シモーネ・バイルス(Simone Biles)や英クリケット選手のベン・ストークス(Ben Stokes)の例を引き合いに出しながら、「休養するのは、覚えている限りずっと厳しい日々を過ごしてきたからだ。この7年間、休みを取れたのは平均で年に2週間。だけど残念なことに、世の中には本人以上にその選手のことを分かっていると思い込んでいる人がいる」と理由を語った。

 五輪で4個の金メダルを獲得しているバイルスは、精神面を理由に東京五輪の複数種目をすでに棄権している。ストークスも同じ理由で無期限休養を発表した。

 ピーティはこの後始まる国際水泳リーグ(International Swimming LeagueISL)出場は見送るとみられ、世界水泳選手権(19th FINA World Championships)と欧州水泳選手権(LEN European Aquatics Championships 2022)、コモンウェルスゲームズ(2022 Commonwealth Games、英連邦競技大会)がある過酷な日程の2022年に集中していく。(c)AFP