【8月1日 AFP】東京五輪は1日、陸上男子100メートル決勝が行われ、イタリアのラモントマルチェル・ヤコブス(Lamont Marcell Jacobs)が金メダルを獲得した。

 26歳のヤコブスは欧州新の9秒80を記録し、米国のフレッド・カーリー(Fred Kerley)が9秒84で銀メダル、カナダのアンドレ・ドグラス(Andre de Grasse)が9秒89でリオデジャネイロ五輪に続いて銅メダルを獲得した。

 米国生まれのヤコブスは、第3レーンで良いスタートを切ると、高速区間でも気を緩めることなく力強くフィニッシュ。そのまま、直前に男子走り高跳びを制した同胞のジャンマルコ・タンベリ(Gianmarco Tamberi)と抱き合った。

 東京五輪の今種目は、2004年のアテネ五輪以来、大会3連覇を果たしたウサイン・ボルト(Usain Bolt)氏(ジャマイカ)が出場しないレースとなったが、ヤコブスは本命不在の中のレースで同氏が13年間保持していたタイトルを手にした。

 ヤコブスは、中国の蘇炳添(Bingtian Su、スー・ビンティエン)がアジア新記録を樹立した同日の準決勝でも欧州新記録となる9秒84のタイムを計測。その一方で、米国代表の優勝候補だったトレイボン・ブロメル(Trayvon Bromell)は決勝進出を逃していた。(c)AFP