【7月30日 AFP】(更新)中国南部広東(Guangdong)省にある台山原子力発電所(Taishan Nuclear Power Plant)の原子炉1基が、「保守管理」のために停止された。原発の運営会社が30日、発表した。同原発では先月、放射線量が上昇し、放射性物質漏れが懸念されていた。

 原発を運営する中国広核集団(CGN)は、「フランスと中国の技術者らの間で長期にわたる協議を経て、台山原発の(原子炉)1号機を保守管理のために停止すると決定した」とインターネットで発表した。

 原発の運営に関わっているフランスの原子炉メーカー、フラマトム(Framatome)は先月、「機能上の問題」があったと発表し、米政府が放射性物質漏れの可能性について調査に乗り出していた。

 これを受けて中国当局は、放射性ガスが蓄積したのは燃料棒の破損によるもので、「よくある現象」であり心配には及ばないと説明していた。(c)AFP