【7月30日 AFP】東京五輪は30日、テニス男子シングルス準決勝が行われ、大会第12シードのカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov、ロシア五輪委員会<ROC>)が第6シードのパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno-Busta、スペイン)を6-3、6-3で下し、決勝に駒を進めた。

 元世界ランキングトップ10ながらも、しばらく安定感を欠いていたハチャノフは、見事なパフォーマンスでカレーニョ・ブスタに快勝した。

 今月初めのウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)で、自身2度目の四大大会(グランドスラム)8強入りを果たしたハチャノフは、ロシア人選手では2000年のシドニー大会を制したエフゲニー・カフェルニコフ(Yevgeny Kafelnikov)氏以来となる五輪のシングルス優勝を目指している。

 第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)の勝者と対戦する来月1日の決勝は、ハチャノフにとってキャリア最大の一戦になるだろう。

 現在世界25位のハチャノフは、ジョコビッチ相手に通算1勝4敗と負け越しているが、2018年に行われたパリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2018)の決勝では白星を挙げて優勝している。一方、ズベレフ相手には2勝2敗と戦績はイーブンとなっている。(c)AFP