【7月30日 AFP】トルコ南部・地中海(Mediterranean Sea)沿いのリゾート近郊で大規模な森林火災が発生し、29日までに4人が死亡、180人以上が負傷した。消防隊員数千人が消火活動に当たっている。

 28日に人気観光地アンタルヤ(Antalya)の東約75キロの過疎地域で4か所から火の手が上がり、29日にはホテルなどが点在する砂浜に迫った。

 当局は、放火の疑いがあるとみて捜査を開始している。

 災害緊急事態当局は、独り暮らしの82歳を含む3人が死亡したと発表。民放NTVはその後、マルマリス(Marmaris)で、支援物資を届けようとしていた男性が死亡したと報じた。

 少なくとも183人が病院に搬送された。

 ソーシャルメディアに投稿された動画や現地テレビ局の映像には、住民が車を乗り捨て、オレンジ色の炎に照らされ、煙が立ち込める道を走って避難する場面が映っていた。

 べキル・パクデミルリ(Bekir Pakdemirli)農業・森林相は、アンタルヤの西約300キロに位置する保養地ボドルム(Bodrum)近くのホテルで宿泊客の避難が進められており、南部の地中海沿い各地で新たな火災が発生していると述べた。(c)AFP