【7月27日 AFP】中国北西部、ゴビ砂漠(Gobi Desert)の端にある甘粛(Gansu)省敦煌(Dunhuang)で25日、高さ100メートルを超える砂嵐が発生した。

 パニック映画を思わせる砂の壁にのみ込まれ、一時的に姿を消した敦煌は、シルクロード(Silk Road)の中継地として豊かな歴史を誇る。国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産(World Heritage)に登録されている莫高窟(ばっこうくつ、Mogao Caves)をはじめ、観光名所も多い。

 ある住民は地元メディアに対し、砂嵐は突然やって来て、5~6分のうちに敦煌全体を覆ったと語った。同市でこのような巨大な砂嵐が発生したのは、ここ数年では初めてだという。

 国営通信社の中国新聞社(CNS)によると、同域で砂嵐が春に起きるのは珍しくないが、夏に発生するのはまれ。(c)AFP