【7月27日 AFP】(更新)東京五輪は27日、サーフィン男子準決勝が行われ、五十嵐カノア(Kanoa Igarashi)がブラジルの世界ランキング1位、ガブリエル・メディナ(Gabriel Medina)を破り、決勝進出を果たした。

 金メダル候補のメディナが持ち前の大技を決める中で、追いつくのは困難に思われた五十嵐だったが、残り6分強で360度回転するエアー技に成功。これで9.33点の高得点をたたきだし、メディナを逆転して決勝の切符をつかんだ。

 五十嵐は「空中では自分自身をコーチしている感覚だった。鼓動と呼吸を感じ、ただ着地に備えるだけだった。サーファーというより体操選手みたいだった」とコメント。「着地が決まった瞬間、自分のキャリアの中で最大の瞬間だと理解した」と続けた。

 この後の決勝ではブラジルのイタロ・フェレイラ(Italo Ferreira)と対戦する。2019年の世界王者に輝いたフェレイラは、準決勝でオーストラリアのオーウェン・ライト(Owen Wright)を下して勝ち上がった。

 女子準決勝に勝ち上がっていた都筑有夢路(Amuro Tsuzuki)は世界1位のカリッサ・ムーア(Carissa Moore、米国)に敗れ、決勝進出はならなかった。(c)AFP