【7月25日 AFP】インドで24日、モンスーンの豪雨による死者が115人になった。15万人近くが避難しており、救助隊は泥やがれきをかき分けて生存者の捜索を続けた。

 インド西海岸はここ数日豪雨に見舞われており、金融都市ムンバイ(旧ボンベイ)では数十人が行方不明となり、観光地のゴア(Goa)州では過去数十年で最悪の洪水が発生した。

 ムンバイ南部の山腹に位置するTaliye村では土砂災害が発生した。目撃者はAFPに対し、民家数十棟がわずか数分で倒壊し、残ったのはコンクリート製の建物2棟のみだと語った。

 22日夜に起きた土砂災害を目撃したディリップ・パンディ(Dilip Pandey)さんはAFPに「あっという間の出来事だった」と語った。「大きな音が聞こえ、村は崩壊した」

 救助隊が数時間にわたり捜索・救助活動を行ったが、収容できたのは遺体だけだった。ムンバイがあるマハラシュトラ(Maharashtra)州で豪雨関連の死者は112人確認されており、その約3分の1をTaliye村の土砂災害の死者が占めた。

 ゴア州のプラモッド・サワント(Pramod Sawant)首相によると、同州の洪水は過去数十年で最悪で被害は広範囲に及んだが、死者は出ていない。

 当局によると、豪雨により南西部カルナタカ(Karnataka)州の広い地域でも洪水が発生し、3人が死亡、9000人が避難した。

 8件の土砂災害が報告され、うち1件では列車が脱線した。今後3日間も豪雨や洪水が発生すると予想されており、沿岸部には非常警報が出されている。(c)AFP/Indranil MUKHERJEE / with Nivrita GANGULY in Mumbai and Praveena SHARMA in Panaji