【7月22日 AFP】バスケットボール男子米国代表のケビン・デュラント(Kevin Durant)は21日、東京五輪を控えたエキシビションマッチでまさかの2敗を喫したことに関して、4大会連続の五輪金メダル獲得に向けてチームが奮起するために必要な「口元へのパンチ」だったとの認識を示した。

 五輪3連覇中の米国は、これまでと同様に東京五輪でも優勝候補の最有力に挙げられているものの、今月米ラスベガス(Las Vegas)で行われた強化試合では、ナイジェリアと世界ランク3位のオーストラリアを相手に屈した。

 その後はオフェンスのボール回しやディフェンスの規律が改善され、アルゼンチンと世界王者スペインに勝利。デュラントはチームが厳しい教訓を学んだとして、「コーチが自分たちに求めているものが理解できてきている手応えがある…。互いのことやチーム内でのそれぞれの役割に関して、心地よさが増している感じだ」と語った。

「本番の試合が始まったら調子が出てくるだろう。決して楽勝ではないということを、早めに思い知らさせてくれる口元へのパンチを受けたのは良かった」

 2012年ロンドン五輪と2016年リオデジャネイロ五輪の金メダルメンバーとして米代表の支柱となっているデュラントは、カーメロ・アンソニー(Carmelo Anthony)、レブロン・ジェームズ(LeBron James)、そしてデヴィッド・ロビンソン(David Robinson)氏に続き、バスケットボール男子の米代表五輪メンバーに3回以上選出された史上4人目の選手となった。

 米プロバスケットボール(NBA)のブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)でプレーするデュラントが代表メンバーに名を連ねた一方で、ジェームズをはじめアンソニー・デイビス(Anthony Davis)とステフェン・カリー(Stephen Curry)らスター選手は、出場を辞退している。(c)AFP/Martin PARRY