【7月21日 AFP】東京五輪の開会式に先立ち、21日にソフトボールの日本対オーストラリア戦が行われた福島県営あづま球場(Kenei Azuma Ball Park)の近くで、クマが目撃される騒ぎがあった。

 東京五輪のほぼ全会場で無観客の措置が取られる中、ある過激なファンが会場に忍び込もうとしたが、それは人間ではなくクマだった。日本ではクマの目撃例は珍しくなく、人が襲われて死亡したとみられる事故も起こっているため、市街地に出没した場合はたいてい大捜索に発展する。

 福島県警によると、クマは前日20日、さらには試合開始直前の21日朝にも目撃された。20日については、球場があるあづま総合運動公園(Azuma Sports Park)の警備員が発見し、警察が警戒しながら付近を捜索したが見つからなかったという。

 スポーツ報知(Sports Hochi)は、クマはツキノワグマとみられると報じ、五輪警備で園内に配置していた警官を動員して、総力での捜索を夜を徹して行い、音楽を流したり、爆竹を鳴らしたりするなど対策を取りながら園内をくまなく捜したが見つからなかったと伝えている。

 それでも、23日の開会式に先立って行われた試合は問題なく開始され、日本が8-1で5回コールド勝ちを収めた。(c)AFP