【7月21日 AFP】ロシアは20日、米国のF35戦闘機に対抗して設計された新型ステルス戦闘機を公開した。

 新型戦闘機「チェックメイト(Checkmate)」は、ロシアの航空機メーカー、スホイ(Sukhoi)製で、六つの標的を同時に攻撃できるという。

 首都モスクワ郊外で隔年開催される航空ショー「国際航空宇宙サロン(MAKS)」で公開される前に、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に披露され、同氏を「喜ばせた」という。

 国営軍需大手ロステック(Rostec)と、同じく国営の統一航空機製造会社(UAC)が共同開発した新型機は、これまで詳細がほとんど明かされていなかった。

 UACのユーリー・スリュサリ(Yury Slyusar)社長は、「われわれの仕事は、この戦闘機を2026年から一斉に顧客に提供することだ」と語った。

 ロステックは、新型機は人工知能(AI)を含む「革新的なソリューション」を取り入れた第5世代の単発軽戦闘機だと表現している。

 両社は、「強い電気的干渉がある条件下でも、陸海空で最大六つのターゲットを同時に攻撃できる」と説明している。無人機の搭載も可能。さらに、自動操縦の機体も開発中だという。

 スリュサリ氏によると、価格はF35戦闘機の「7分の1」で、2500万~3000万ドル(約27億~33億円)。向こう15年間で主に中東、アジア、中南米諸国から300件近い受注を見込んでいると述べた。(c)AFP