【7月21日 AFP】中国卓球協会(CTTA)の会長が20日、東京五輪では「通常よりもコートが狭い」ため、選手のプレーや安全に影響が出る可能性があると不満を述べた。会長は先日も、新型コロナウイルス感染拡大防止のルールについて不満を口にしていた。

 実施競技となって以降、卓球は金メダル32個中28個を獲得している中国の独壇場となっている。だが今回の東京五輪に向けた準備過程では、中国トップ選手の不調をはじめ、新型ウイルス対策の新ルールなど、いくつかの課題に直面している。

 CTTAの劉国梁(Liu Guoliang、リュウ・グォリャン)会長は中国中央テレビ(CCTV)で「プレースペース全体が通常よりも小さい。世界大会では普段7×14メートルの広さがあるが、測ったところ6×11メートルしかなかった」と話した。

「選手の走りや安全性を少し心配している。これまでとは全く違う」

 選手からも不安の声が上がっており、男子の許昕(Xu Xin、シュ・シン)は「全体のプレーエリアについてはみんな気づいている。サイドからのサーブのときに、(コート横の)仕切りにぶつかることがあって、少し影響があった」と話していた。

 劉会長は東京五輪のコロナ対策が厳しすぎると考えており、14日にも「準備は極めて難しい」と話していた。(c)AFP