【7月18日 AFP】韓国は17日、日本大使館幹部が文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領および東京五輪期間中の日韓首脳会談の可能性について「非外交的」な発言を行ったとして、駐韓国日本大使を呼び出し、厳重抗議した。韓国外務省が明らかにした。

 日本大使館の幹部は韓国のテレビ局JTBCとのインタビューで、文氏が菅義偉(Yoshihide Suga)首相との会談を希望していることについて、「マスターベーション(自慰行為)をしている」とやゆしたとされる。

 さらに、日本は現在、韓国との関係に注意を払っている余裕がないので、文氏は独り相撲を取っているという趣旨の発言もしたという。

 この発言は、東京五輪期間中の日韓首脳会談の可能性が取り沙汰される中で出たもの。

 幹部の名前は公表されていなかった。しかし、JTBCの報道を受けて、相星孝一(Koichi Aiboshi)駐韓大使は、非常に不適切な発言をしたのは、在韓日本大使館のナンバー2に当たる相馬弘尚(Hirohisa Soma)総括公使だと明らかにしたが、具体的な発言には触れなかった。

 相星氏は、報道された表現を用いたのは事実だが、文氏に対するものではなかったと釈明。相馬氏に厳重注意をしたという。

 韓国外務省によると、崔鍾建(チェ・ジョンゴン、Choi Jong-kun)第1次官は相星氏と会談した際、こうした発言は関係改善のための努力を「大きく損なう」ものとして、「相応の措置」を取るよう求めた。(c)AFP