【7月16日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのメジャー第4戦、第149回全英オープン(The 149th Open Championship)は15日、英サンドイッチ(Sandwich)のロイヤル・セントジョージズ・ゴルフクラブ(Royal St George's Golf Club、パー70)で開幕し、南アフリカのルイ・ウーストハイゼン(Louis Oosthuizen)が6アンダー「64」で首位発進した。

 2020年の全英オープンは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で中止となり、今大会は2年ぶりの開催となる。英国では新規感染者数が急増しているにもかかわらず規制が緩和されており、1日につき最大3万2000人のファンがコースで観戦できることになっている。

 青空が広がった初日のラウンドに臨んだウーストハイゼンは、1番から7ホール連続でパーを記録すると、残りの10ホールで6バーディーを奪う加速を見せ、「考え得る最も完璧なラウンドだ」と手応えを口にした。

 ジョーダン・スピース(Jordan Spieth)とブライアン・ハーマン(Brian Harman)の米国勢が1打差の2位、これが全英初出場となるマッケンジー・ヒューズ(Mackenzie Hughes、カナダ)を筆頭に、ディラン・フリテッリ(Dylan Frittelli、南アフリカ)、スチュアート・シンク(Stewart Cink、米国)、ウェブ・シンプソン(Webb Simpson、米国)、ベンジャミン・エベール(Benjamin Hebert、フランス)が2打差の4位タイで並んだ。

 世界ランキング4位のコリン・モリカワ(Collin Morikawa、米国)に加え、ジャスティン・ローズ(Justin Rose)、トミー・フリートウッド(Tommy Fleetwood)、ダニー・ウィレット(Danny Willett)のイングランド勢ら計10人が、3アンダー「67」で混戦の9位タイグループを形勢。ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)は2アンダー「68」で初日を終え、19位タイにつけた。

 一方、7年ぶりのメジャー制覇を目指しているロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は、上がり5ホールで2バーディーを決めるなどして後半に勢いを増し、イーブンパー「70」の48位タイに踏みとどまった。

 第121回全米オープン選手権(2021 US Open Championship)を制したばかりで、大会前には優勝候補の一角に挙げられていたジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)は、パー4の9番で痛恨のダブルボギーを喫したものの、最終18番をバーディーで締めくくり、1オーバー「71」の74位タイでホールアウト。

 第103回全米プロゴルフ選手権(2021 PGA Championship)でメジャー最年長優勝を果たしてから2か月足らずのフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)は、10オーバー「80」の最下位と出遅れた。(c)AFP/Kieran CANNING