【7月15日 AFP】米ロサンゼルスの裁判所は14日、米歌手ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)さん(39)が、後見人制度の適用をめぐる裁判で代理人に自ら選んだ弁護士を任命できると判断した。スピアーズさんは父親に管理されている現状を「虐待」だとして制度の適用解除を訴えており、勝利へ一歩前進した。

 ブレンダ・ペニー(Brenda Penny)判事は、裁判所が任命したスピアーズさんの代理人弁護士サミュエル・インガム(Samuel Ingham)氏の辞任を受諾した。これにより、スピアーズさんが自分で選んだマシュー・ローゼンガート(Mathew Rosengart)弁護士の代理人任命が可能となった。

 ローゼンガート氏は元連邦検事で、映画監督のスティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)さんや俳優・監督のショーン・ペン(Sean Penn)さんの代理人を務めた経歴を持つ。

 14日の審理に出席したローゼンガート氏は、スピアーズさんの父親ジェイミー(Jamie Spears)さんを後見人から外す申し立てを「できるだけ早急に」行うとAFPに説明。ジェイミーさんは辞任すべきだとの見解を示した。

 電話で審理に参加したスピアーズさんは、しばしば怒りや動揺を見せ、ののしり言葉を交えながら父親を「刑事告発」したいと語った。「もし裁判所がこれを虐待だとみなさないなら、(中略)何が虐待になるというのか」とスピアーズさんは訴え、「捜査」を行うことや、父親に接近禁止命令を出すことを求めた。

 代理人変更が認められた後、スピアーズさんはインスタグラム(Instagram)に側転を披露する動画を投稿。後見人解除を支持するファンたちが使ってきたハッシュタグ「#FreeBritney(ブリトニーを自由に)」を付けたキャプションには、「きょう、新しい本物の代理人が認められた…感謝の気持ちと幸せでいっぱい!!!!」と記されている。(c)AFP/Andrew MARSZAL