【7月14日 AFP】米政府は13日、政情不安が起きている中米ハイチとキューバの国民に対し、米国に逃れて来ないよう警告した。ルートは危険で、強制送還すると主張している。

 ハイチでは先週、ジョブネル・モイーズ(Jovenel Moise)大統領が暗殺され、指導部が混乱している。キューバでは先週末、経済的・社会的状況をめぐり各地で前例のない抗議デモが起きた。

 こうした事態を受け、米国のアレハンドロ・マヨルカス(Alejandro Mayorkas)国土安全保障長官は、「海路で移動を試みる時期ではない」と述べた。「こうしたリスクを取る価値はない」

 さらに、「はっきりさせておきたい。海に出ても、米国には来られない」と明言した。

 マヨルカス氏によると、両国から船で米国へ渡る試みが増えているという証拠はまだない。しかし、米沿岸警備隊は、フロリダ州の航空支援を受けて海上をパトロールしており、移民船を阻止する構えだという。

 マヨルカス氏は、「国籍にかかわらず、海上で阻止された移民は、米国への入国を許可されない」と語った。

 同氏によると、現在ハリケーンシーズンのフロリダ海峡(Florida Straits)を渡る旅は特に危険で、ここ数週間で米国への入国を試みた20人が死亡している。(c)AFP