【7月14日 AFP】米大リーグ(MLB)のロブ・マンフレッド(Rob Manfred)コミッショナーが13日、新型コロナウイルスの感染拡大下のルールとして導入したダブルヘッダー7回制や延長タイブレークを、2022年シーズンには廃止する可能性があると明かした。

 13日のオールスターゲーム2021(91st All-Star Game)を前にコミッショナーは、どちらのルールも「長期的な将来」の視点では考えていないと話した。

「延長戦のルールやダブルヘッダー7回制は、医療の専門家のアドバイスをもとに、コロナ対策として採用したものだと考えている」

「試合の進め方について、他にもいくつかのルールを時間をかけて話し合っているが、それらと比べると恒久的なルールになる可能性はかなり低いだろう」

 新型コロナの影響で短縮された昨季以降、MLBではダブルヘッダーの試合は通常の9回でなく7回で試合終了とするルール、また延長戦に入った場合は走者を二塁に置いた状態から回をスタートするルールを採用している。

 しかしコミッショナーは、新型コロナに関する米国内の規制が、この段階でほぼ全面解除になることを知っていたら、従来通りの162試合で行われる今季は二つのルールを維持していなかっただろうと話している。

 一方で変更が検討されているルールもあり、打者の打球の傾向をもとに、内野手を片側に集めるなどの極端な守備陣形は禁止になる可能性があるという。

 マンフレッド氏は「例えば、内野手は二塁の両側にそれぞれ2人ずついなければならないというように定めたとする。そうすれば、野球は私が12歳だった頃と同じような姿に戻る。これは変更ではなく復興だ」とコメントした。

「フロントの人間も、全体としてはその方がプレーに良い影響が出ると信じていると思う。私としては、ルールを一つ一つ細かく見ていかなくとも、選手会(MLBPA)と『大きすぎない変化』について生産的な話し合いを行い、われわれの多くがこれまで楽しんできたものに近い形へ野球を戻せるのではないかと思っている」 (c)AFP