【7月14日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)のフロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)会長は、クラブのレジェンドであるイケル・カシージャス(Iker Casillas)氏とラウル・ゴンザレス(Raul Gonzalez)氏を批判している内容の過去の音声が流出したことを受け、失敗に終わった欧州スーパーリーグ構想が理由で標的にされたと述べた。

 2006年に録音された音声は、同国のデジタル紙エル・コンフィデンシアル(El Confidencial)で13日に公開された。

 同年2月に会長職を辞任し、当時1期目の任期を終えていたペレス会長だが、2009年に再選を果たすことになる。

 その中でペレス会長は「カシージャスはレアル・マドリードにふさわしいGKではない」と述べ、「現在もそうだし、これまでもずっとそうだ。彼は大きなお荷物」と続けた。

「問題は人々がカシージャスを崇拝し、愛し、彼に話しかけていること。彼らはカシージャスをとても擁護する」

「彼は最大のお荷物の一人で、もう一人はラウルだ。レアルにおける最大のお荷物は、1人目がラウルで2人目がカシージャス」

 この発言は、2015年に出版されたホセ・アントニオ・アベジャン(Jose Antonio Abellan)記者の著書「レアル・マドリードへの攻撃」の中ですでに登場していた。

 ペレス会長は、同日に公開されたクラブの発表文の中で、アベジャン氏によって発言を秘密裏に録音されたと苦言を呈し、自身が欧州スーパーリーグの創設者であるためこのタイミングでの公開になったと話した。

「この発言はホセ・アントニオ・アベラン氏によって隠れて録音されたもの。同氏はそれを長年にわたって売ろうとしていたが、失敗に終わっていた」

「コメントは会話の中から幅広い文脈が切り取られたもの」

「長い時間がたって今再び現れたのは、私が欧州スーパーリーグの発起人の一人として関与したことが理由だと理解している」

 ペレス会長はまた、弁護士が「取り得る措置を検討している」と締めくくった。(c)AFP