【7月13日 AFP】新型コロナウイルスの感染が拡大するマレーシアで13日、ワクチン接種会場が、スタッフ204人の陽性が確認されたことを受け閉鎖されたと、当局が明らかにした。

 マレーシアでは、感染力の強い変異株による感染拡大が深刻化しており、6月初めから厳格なロックダウン(都市封鎖)が実施されている。13日の新規感染者は1万1079人で、過去最多を更新した。

 政府は、大規模接種会場を開設し、ワクチン接種を急いでいる。これまでに全人口の約11%が接種を完了し、約25%が1回目の接種を終えた。

 ワクチン接種に関するカイリー・ジャマルディン(Khairy Jamaluddin)担当相は、感染拡大が深刻なスランゴール(Selangor)州シャーアラム(Shah Alam)にある接種会場で、スタッフとボランティア453人のうち204人の陽性が確認されたことから、閉鎖を余儀なくされたと述べた。

 カイリー氏は、陽性が確認された人の排出する「ウイルス量」は少なく、重症者もいないと指摘。大半のスタッフがワクチン接種済みであることが、恐らく関係しているとの見方を示した。

 また、スタッフのうち400人が接種済みだと述べたが、どの製薬会社のワクチンかは言及しなかった。マレーシアでは米ファイザー(Pfizer)、英アストラゼネカ(AstraZeneca)、中国のシノバック・バイオテック(Sinovac Biotech)のワクチンが使用されている。

 接種会場の閉鎖により、数千件の予約が変更された。会場は14日、消毒後に新しいスタッフによって再開される予定。(c)AFP